みなさんは普段どんなキーボードを使ってますか?
ボクはいまメカニカルキーボードを使っているのですが、新しいキーボードの購入を検討しています。
それが静電容量無接点方式のキーボードです!
今回の記事では高級キーボードの代名詞とも言える静電容量無接点方式のキーボードを3種類紹介しつつ比較していこうと思います!
- 静電容量無接点方式ってどんなキーボードか知りたい方
- 静電容量無接点方式のメリットが知りたい方
- 静電容量無接点方式キーボードのメーカーごとの違いが知りたい方
静電容量無接点方式のキーボードは決して安い買い物ではないので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください!
こんにちは、アルト(@hobbyALTO)です!
それではさっそく見ていきましょう!
静電容量無接点方式とは?
静電容量無接点方式は、電極同士が物理的に接触しない構造を採用しているキーボードです。
一般的なキーボードは機械的にスイッチが接触することでキー入力がされますが、静電容量無接点方式ではキーを押し込んだ時に電極同士がある距離まで接近するとキー入力がされる仕組みとなっています。
物理的にスイッチが接触しないため耐久性がとても高く、ライターやプログラマー、システムエンジニアなどのキーボードをよく使う職業の方に多く使用されているキーボードです!
静電容量無接点方式の良いところは?
静電容量無接点方式のキーボードはキーボードの中ではかなり高級なのですが、それだけの値段を出してどんな良いところがあるのでしょうか?
高い耐久性能
まずはそのキースイッチの仕様から得られる高い耐久性能です!
一般的なメンブレン式やノートパソコンなどで用いられるパンタグラフ、ゲーミングキーボードなどで使われることの多いメカニカルなどのスイッチは、キー入力を行う時に電極同士が接触することで入力されます。
ですが、静電容量無接点方式のキーボードは電極同士が接触することがないのでスイッチの摩耗の心配がありません!
そのためとても高い耐久性が実現できています。
この耐久性が静電容量無接点方式の最大のメリットになります!
心地よい打鍵感
もう一つのメリットはなんといっても静電容量無接点方式独特の心地よい打鍵感です!
まず耐久性能の部分でも言ったとおりキースイッチの物理的な接触が無いので、キーを押し込んだときの「カチッ、カチッ」という接触音や手応えはありません。
よく静電容量無接点方式のキーボードのタッチ感は「スコスコ感」とも言われますね。
また、心地よいだけではなくそのキータッチの滑らかさ、押し込んだときの接触感の無さからタイピング時の指の疲れが溜まりにくいです。
長時間タイピングする方にはタッチ感と疲れの溜まりにくさは大きなメリットでは無いでしょうか!
静電容量無接点方式キーボードの選び方は?
ここからは静電容量無接点方式のキーボードを選ぶ時にどんなところをチェックしておけばよいのかを見ておきましょう!
押下圧
1つ目は押下圧です。
有名な静電容量無接点方式のキーボードでは30g~45gまで5g刻みで設定されているものが多いです。
また、人差し指や中指でタイピングするキーボード中心のキーは押下圧が重く、小指でタイピングすることが多いキーボード端のキーは押下圧が軽くなっている変荷重と呼ばれるタイプのものもあります。
大型の家電量販店であれば押下圧違いのキースイッチを試すこともできるので、一度お店を訪れて見てはいかがでしょうか!
接続方式とバッテリー
2つ目はキーボードの接続方式の違いです。
接続方式には、
- 有線
- 無線
の2種類があり、その中でも無線方式にはUSBレシーバーでの接続・Bluetoothでの接続の2つの接続方式が存在しています。
また、これらの接続方法にはそれぞれメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット | |
有線 | ・入力に遅延が発生しない ・充電の心配がない | ケーブルが邪魔 |
無線(USB) | ・ケーブルをつなぐ手間がない ・Bluetoothに比べて接続が安定 | ・USBを一口使う ・充電・電池交換が必要 |
無線(Bluetooth) | ・ケーブルをつなぐ手間がない ・スマホやタブレットでも使用可能 ・複数デバイスと同時ペアリングが可能 | 充電・電池交換が必要 |
それぞれのメリット・デメリットを並べるとこんな感じです。
また、無線方式にはバッテリーにも違いがあります。
それが電池式か充電式かの違いです。
電池式のものは電池を交換すればバッテリーが無くなったとしてもすぐに交換して使用することができますが、電池を常に準備しておかなければならないというデメリットがあります。
ですが、「バッテリーが弱くなりすぐに充電がなくなるようになった」というようなバッテリーの寿命が来る心配がないので、より長く使用することができます。
バッテリー式のものは定期的に充電する必要があり、充電式のコードを準備しておく必要がありますが、電池を交換する必要がないのはメリットです。
バッテリーの寿命が来ると長時間の使用ができなくなる可能性もあるので、電池式に比べると寿命が短くなるかもしれません。
自分のライフスタイルに合ったものを選択するようにしてください!
キー配列
3つ目はキー配列です。
キー配列の違いは主に日本語配列か英語配列かの違いになります。
それぞれのキー配列の特徴を簡単に紹介していきますね!
- Enterキーが大きい
- スペースキー、BackSpaceキーが小さい
- キートップにアルファベットとかなの両方の表記がある
(ゲーミングなどではかな表記の無いものも)
日本語配列の特徴はこの様になっています。
また、この他に日本国内で販売されているキーボードとしてはメジャーなので一般的な人からすれば使い慣れていたり、種類も多く選択肢が豊富なのも魅力の一つと言えます。
- Enterキーが小さく横長
- 半角/全角、無変換、変換キーが無い
- キートップにかな表記がなく見た目がスッキリしている
- 変換キーがないためスペースキーが大きい
英語配列のキーボードの特徴はこんな感じです。
英語配列のメリットは使用頻度の高いスペースキーが大きくて押しやすいことだと思います。
また人によっては、Enterキーが横長なので押しやすいと感じる方もいるかもしれませんね!
カスタマイズ性
4つ目はキーボードのカスタマイズ性です。
高級なキーボードには専用のソフトを使うことでキーの配置を自分の好みに変更することができるものもあります。
また、APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)の切り替えができるモデルも存在しているので、自分のタイピングの癖や、使用シーンに合わせた調整を行うことができます!
このようにカスタマイズ性が高いものであれば、購入後に使いにくいと感じる部分があっても自分の打ちやすいように変えることができるので良いですね!
テンキーの有無
最後はテンキーがあるかどうかです。
数字の入力の機会が多い方であればテンキー付きのモデルを選ぶのが良いでしょう。
また、テンキーレスモデルでも方向キーまであるサイズのものやファンクションキーもないコンパクトなものまで種類は豊富です。
もちろんキーボードのサイズによって値段も変わってきます。
テンキーを使用する頻度や持ち運ぶ機会の多さなど、自分のライフスタイルに合わせた選択ができると良いですね!
今回比較するのはこの3メーカー
静電容量無接点方式のキーボードを販売しているメーカーは国内ではほぼこの3メーカーに絞られると思います。
これらのメーカーの代表的なキーボードをまずは紹介していきます!
Topre(東プレ)
東プレはキーボードだけでなく、自動車関連機器・空調機器・電子部品などの製造を行っている東京に本社を置くメーカーです。
東プレからはREALFORCE(リアルフォース)というブランドの静電容量無接点キーボードが発売されており、見た目にも昔ながらのキーボードと言う雰囲気で、有線タイプのキーボードとなっています。
オフィス向けというイメージが強いかもしれませんが、RGBを搭載したゲーミングモデルも展開しています。
- APC搭載モデルあり
- 押下圧は30g、45g、55g、変荷重から選択可
- 日本語配列、英語配列から選択可
- フルサイズ、テンキーレスから選択可
- 有線モデル・無線モデル両方あり
有線・・・REALFORCE R2
無線・・・REALFORCE R3
REALFORCEの選択ポイントを並べるとこんな感じになります。
変荷重を選択できるのが珍しいポイントではないでしょうか?
また、REALFORCEは商品名を見ればどんなキーボードなのかがわかるようになっています。
- 静音モデル・・・S
標準モデルは表記無し - APC機能あり・・・A
APC機能なしは表記無し - 最新のREALFORCEのモデルを表す・・・R2
現行のすべてのモデルに存在 - テンキーレスモデル・・・TK
テンキー付きモデルは何も表記無し - キー配列
日本語配列・・・JP
英語配列 ・・・US - 押下圧
30g・・・3
45g・・・4
55g・・・5
変荷重・・・V - 本体カラー
ブラック ・・・BK
アイボリー・・・IV
REALFORCEの商品名はこれらの組み合わせになっているので、自分の探している商品かどうかがわかりやすくなっています。
こちらの公式ページで絞り込み検索もできるのでぜひ一度見てみてください!
PFU
PFUはコンピュータやネットワーク関連機器の製造を行っているメーカーで石川県に本社をおいています。
PFUから発売されている静電容量無接点方式のキーボードはHappy Hacking Keyboard 通称HHKBというブランドで発売されています。
- HHKB Professional Classic
有線モデル - HHKB Professional HYBRID
有線・無線のどちらでも使用可(無線はBluetooth) - HHKB Professional HYBRID Type-S
HHKB Professional HYBRID の静音モデル
HHKBではこの3つのモデルが発売されています。
東プレREALFORCEのように機能を選択はできませんが、迷うことがなくわかりやすいのは良いかもしれませんね!
- 押下圧は45g
- 日本語配列、英語配列から選択可
- テンキーレスのコンパクトモデル
- 無線モデルはBluetoothで4台まで同時接続可能
- 専用ソフトでキーマップ変更可
- DIPスイッチで簡単に設定変更できる
HHKBはサイズも押下圧も種類がなく、その独自の形状に誇りを持っているのがわかりますね。
また、このキーボードを購入するのをためらっている方の多くの理由として、Controlキーの位置にあるようです。
通常ならキーボードの左下にあるのが一般的ですが、HHKBはAキーの隣りにあります。
これが原因で避ける方も多いようですが、キーマップで変更することもできるので個人的にはあまりデメリットではないのかなと考えています。
また、無線モデルは充電式ではなく電池式となっています。
AKEEYO
最後に紹介するのはAKEEYOで今回紹介する中では唯一の海外メーカー(中国)です。
クルマが好きな方でカーアクセサリーに詳しい方であれば、ドライブレコーダーなどで聞いたことがあるかもしれません。
キーボードではNizブランドで静電容量無接点キーボードを発売しています。
- APC搭載
- 押下圧は35g
- 英語配列のみ
- フルサイズからテンキーレスまでラインナップ
- 無線モデルはUSBとBluetoothで4台まで同時接続可能
- 専用ソフトでキーマップ変更可
- 国内メーカーモデルよりも値段が安い
Nizのポイントをまとめてみるとこんな感じです!
今回紹介する3メーカーのモデルの中で、テンキー有りで無線で使用できるモデルを展開しているのはNizだけになります。
キーラインナップもHHKBと同等サイズの66キーモデルのほか、68・82・84・87、テンキー付きのフルサイズ108キーと使用頻度の高さに応じて選ぶことができるのが大きなメリットです!
AKEEYOの公式サイトでフルラインナップから自分にあったタイプのキーボードを探すことができるので、興味がある方は一度確認してみるのがおすすめです!
各メーカーのキーボードを比較!
各メーカーのキーボードを並べて比較してみました!
商品名 | REALFORCE | HHKB Professional HIBRID Type-S | HHKB Professional Classic | Niz |
メーカー | 東プレ | PFU | PFU | AKEEYO |
押下圧 | 30g 45g 55g 変荷重 | 45g | 45g | 35g |
接続方式 | モデル違いで 有線と無線を選択 | 有線・無線 USB・Bluetooth 4台まで同時接続 | 有線のみ | 有線・無線 3台まで同時接続 |
キー配列 | 日本語配列 英語配列 | 日本語配列 英語配列 | 英語配列 | 英語配列 |
サイズ | テンキーレス フルサイズ | JIS配列69キー US配列60キー コンパクトサイズ | US配列60キー コンパクトサイズ | コンパクト テンキーレス フルサイズ |
専用ソフト | 有り キーマップ変更不可 | 有り キーマップ変更可 | 無し | 有り 全キープログラム可 |
APC | 有り | 無し | 無し | 有り |
おすすめ度 | (4.0 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) |
ボクの主観になりますが、選択の幅広さなどを考慮して○✕で評価してみました。
HHKBは選択できるというわけではなく、別のモデルとして存在しているので
- HHKB Professional HYBRID Type-S
- HHKB Professional Classic
の2つを別々に比較して載せています。
個人的には選択性の高さ、購入後のカスタマイズ性の高さからNizがおすすめかなと思うのですが、英語配列しか無いところで躊躇する方が多いかもしれませんね。
またREALFORCEは以、前は有線モデルしか発売されていないので持ち運びなどの利便性に欠けるのがマイナスポイントに感じていましたが、REALFORCE R3 の無線モデルが販売されたことで、デメリットはすくなったと感じます。
サイズラインナップがフルサイズ・テンキーレスの2種類なのが少しデメリットかもしれませんね。
HHKBに関してはキーボードサイズが1つしかなく、テンキーがほしい方にはこちらは選択肢から外すことになりそうですが、その高いカスタマイズ性や携帯性は魅力です。
まとめ
今回は静電容量無接点方式キーボードの選び方と、各メーカー・商品の比較を見てきました!
各キーボードそれぞれにメリット・デメリットがありますね。
選ぶときは自分に必要な機能が何なのかを考える必要がありそうです!
静電容量無接点方式のキーボードは耐久性が高いので、一度購入したらそう買い換えることも少ないと思います。
ちなみにボクはこの中からNIZの静電容量無接点方式のキーボードを購入して使用しています!
値段もこの中では安く、最高の打鍵感を持っているので本当におすすめできるキーボードですよ!
↓こちらの記事で使用感など詳細をレビューしているので良ければご覧ください↓
今回の記事がみなさんのキーボード選びの参考になれば幸いです。
後悔することのない選択をしてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた、アルトでした!!