先日、九州で平年よりも19日も早い梅雨入りが発表され今年も雨のシーズンが始まりましたね。
クルマ好きの方にとっては、せっかく洗車しても雨が降ってクルマが汚れてしまうし、ドライブに出かけようにも雨が降っていると目的地選びにも困るしテンションも上がらない…なんてつらい時期ですよね…
そして雨天時にクルマを運転するときに、気になるのがフロントガラスの視界です。
フロントガラスが撥水していない状態だと、ワイパーを動かす回数も増えてしまうし、雨で視界がぼやけたようになってしまうので、最悪の場合事故につながる恐れもあります。
みなさんはフロントガラスのお手入れはどのようにされているでしょうか?
ということで今回は、ガラス用コーティング剤の使用方法とおすすめ商品の紹介をしていこうと思います。
これからの梅雨時期にも快適に運転できるように参考にしてみてください。
こんにちは、アルト(@hobbyALTO)です!
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それでは見ていきましょう。
ガラスコーティング剤の選び方
クルマのガラスコーティング剤っていろんな種類が発売されているので、どれを買えばよいのか悩みますよね。
まずは、ガラスコーティング剤にはどんな種類のものがあるのかを確認していきましょう。
主成分の違い
ガラスコーティング剤は主成分の違いで大きく2種類に分類でき、シリコン系とフッ素系に分けられます。
それぞれの特徴を表にまとめてみるとこんな感じです。
撥水性 | 耐久性 | 施工性 | 価格 | |
シリコン系 | ◎ | △ | 〇 | 〇 |
フッ素系 | 〇 | ◎ | △ | △ |
シリコン系のガラスコーティング剤は一言でいえば「水玉コロコロ系コーティング」です。
シリコンは樹脂の一種なので、油脂成分を含んでいるため撥水性が高いのが特徴です。
シリコンシーラントとか、シリコンパッドなんかをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれませんね。
油脂成分を含んでいるおりコーティングが剝がれやすくなってしまうため、耐久性に関してはそこまで高くないのが玉に瑕です。
フライパンの油を水で洗い流しているのをイメージしてもらうとわかりやすいのではないでしょうか?(笑
また、効果が薄くなってしまうとそのまま油膜としてガラス表面に残りやすいというデメリットもあります。
一方、フッ素系のガラスコーティング剤はシリコン系コーティング剤と比べると撥水性は若干劣ります。
ですが走行中に水玉がフロントガラスの上のほうに飛んでいくようにはなるので、視界確保には十分です。
フッ素系のガラスコーティング剤はガラス表面で硬化するためシリコン系に比べて耐久性が高いのが特徴です。
テレビショッピングなんかで「このフライパンは表面にフッ素コーティングがされているので長く使っていても焦げ付きません!!」って言っているのを見たことがありませんか?
あれをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれませんね(笑 (またフライパンに例えてるよこの人…)
ただ、硬化させる必要があるので、施工にはシリコン系よりも時間がかかってしまいます。
硬化するまでは水に濡れないようにしないといけません!
個人的にどんな人に向いているのかを考えてみるとこんな感じかなと思います。
- とにかく強力な撥水性が欲しい人
- 簡単にガラスコーティングを試してみたい人
- 数か月に1度の施工が苦にならない人
- 一度の施工で長持ちするガラスコーティングが欲しい人
- 強力な撥水性を必要としない人
その他にもシリコン・フッ素の両方を含んだハイブリッドタイプも存在しています。
耐久性・撥水性はちょうどシリコン系とフッ素系の中間、ぐらいのイメージで間違っていないと思うので、こちらも候補となることも多いかもしれませんね!
施工方法の違い
もう一つの違いは施工方法の違いです。
- フェルト・スポンジなどに液剤を染み込ませて塗り込む塗布タイプ
- 吹きかけて拭き上げるだけのスプレータイプ
- ウォッシャーするだけで施工できるウォッシャータイプ
この3種類ぐらいがメジャーな施工方法かなと思います。
施工方法で比較すると簡単に施工できるものから順に、ウォッシャータイプ>スプレータイプ>塗布タイプとなります。
塗布タイプにはフッ素系ガラスコーティング剤やハイブリッドタイプのものが多いです。硬化させる必要があるので、塗り込む必要があるんですね。
最近ではスプレータイプのフッ素系コーティング剤も発売されています。
スプレータイプ・ウォッシャータイプはシリコン系ガラスコーティング剤が多くなっています。施工が簡単なかわりにシリコン系が多いので、耐久性は塗布タイプに比べて低くなっていることが多いです。
梅雨前の対策として考えるなら、雨が多くなり頻繁に施工するのがつらくなるので塗布タイプの施工がおすすめかなと思います。
ガラスコーティング剤使用前の準備
ガラスコーティング剤は施工前のガラス表面の処理でコーティングの持ちやムラになりやすさが変わってきます。
施工前にはこれから紹介するような処理をして準備するようにしましょう。
ガラス表面の汚れを落とす
まず洗車してガラス表面をきれいにしておく必要があります。
汚れや砂などが表面に残っているとコーティング剤のとガラス表面の間に残ってしまい固着の原因になってしまったり、コーティング剤を塗り込むときにガラス表面を傷つける恐れもあるため、必ず洗い流すようにしましょう。
カーシャンプーを使って洗車するときに同時に施工するのが良いでしょう!
ガラスの油膜取りをする
洗車をした後に余力有ればガラスの油膜取りをしておきましょう。
油膜取りをしておくとコーティング剤の持ちやムラの残りやすさが変わってきます。
ガラスのウォータースポットがなくなり、完全に水が弾いていない親水状態になっている状態が望ましいです。
ガラスの表面にできるウロコ状に固着した汚れのこと。
汚れを含んだ水分が蒸発することで、残った汚れがガラスに固着することが原因でできる。
ガラスコーティング剤の効果を最大限に発揮したいのであれば、しっかり油膜取りまでして準備しておくことがおすすめです。
ガラスコーティング剤の使い方
ガラスコーティング剤は正しい施工方法で使用することも大切です。使用方法を間違えてしまうと、拭き上げができなくなりガラス表面にムラができてしまったり、ちゃんとした効果が発揮できなくなってしまいます。
ここでは一般的な塗布タイプの使用方法を紹介しますが、使用の前にはコーティング剤に記載してある使用方法をきちんと確認するようにしてくださいね!
ガラス表面に塗りこむ
ガラス表面をきれいにしたらコーティング剤をガラス表面に塗り込んでいきます。この時、塗り残しができてしまうとその部分だけ撥水しなくなってしまうので、塗り終えたらいろいろな角度からガラスの表面を確認して塗り残しができないようにしましょう。
フェルトに液剤を染み込ませて使用するタイプのものだと、はじめて使う時にはフェルト面全体に液剤がいきわたっておらず、液剤が染み込んでいない部分で塗り残しになってしまうことがよくあるので、ガラス面にフェルト面を押し当てながらフェルト面に液剤がいきわたるようにしてあげると塗り残しができにくいのでオススメです!
乾燥させる
フッ素系コーティングやハイブリッドのものであれば、塗り込んでから乾燥させるものが多いです。
乾燥させる時間は商品によって様々ですが、夏場のように気温が高い時期や直射日光が当たる場所で施工する場合には注意が必要です。
乾燥させすぎてしまうと、拭き上げにくくなってしまったり、拭き上げできずに残ってしまう恐れがあります。
可能であれば、比較的過ごしやすい季節・時間に直射日光の当たらない場所で施工するのが良いでしょう。
拭き上げる
液剤が白く乾燥してきたら拭き残しが無いように拭き上げていきます。
タオルで拭き上げる際には、きれいな面に変えながら、複数回に分けて拭き上げるようにしましょう。
一度コーティング剤を拭き上げたタオルの面でもう一度ガラスを拭いてしまっても意味がありませんからね。
拭き上げも塗り込みの時と同様にいろいろな角度からガラス表面を確認して、拭き残しが無いように注意しましょう!
吹きかけてすぐに拭き上げるタイプも
シリコン系に多いスプレータイプのものでは、吹きかけてから乾燥させずに拭き上げながら塗り伸ばすものが多いイメージです。
こちらのタイプでは拭き残しの影響も少ないため、施工に関しては塗り込むタイプより簡単なのかなと思います。コーティングで失敗するのが怖い方はこちらを試してみるのもいいのかもしれませんね。
おすすめガラスコーティング剤
個人的なおすすめのガラスコーティング剤を6つ紹介していきます。
シュアラスター ゼロウィンドウ
スプレータイプのシリコン系ガラスコーティング剤で撥水性の高さが目を引く商品になっています。
スプレータイプでガラス面にかけて拭くだけ。今回紹介する者の中でもトップクラスに施工が簡単でした。
耐久性に関しては、1~2ヶ月ぐらいは高い撥水性を保っていたので、シリコン系・スプレータイプのものの中では優秀なのかなと思います。
残念な点としては、価格と内容量。撥水性能を持続させようとするなら1ヶ月半~2ヶ月に一度ぐらいは施工しうることになると思うので、少しコストパフォーマンスが良くないのかなという印象でした。
CCI スマートビュー ガラス撥水スプレー
こちらもゼロウィンドウと同様にスプレータイプのシリコン系ガラスコーティング剤となります。
施工方法もかけて拭くだけでほぼ同じですが、ゼロウィンドウと比較すると拭き取りやすさは簡単に感じました。
残念な点としてはその耐久性。使用条件にもよると思いますが、高い撥水性は1ヶ月持続すれば長持ちしたほうだと言えるぐらいではないでしょうか。
ですが、ボトル容量も多く価格もゼロウィンドウと比較すると安いので、頻繁に施工するのが苦にならない人にはその高い撥水性からおすすめできる商品になっています。
ソフト99 ぬりぬりガラコ ハヤデキ
クルマのガラスコーティング剤の代名詞ともいえる製品といえばこのガラコです。
ボクが使っていたハヤデキは塗布タイプのシリコン系ガラスコーティング剤で、塗布タイプとしては珍しく乾燥を必要としないため、作業時間が他の塗布タイプに比べて短く済ませることができるのが特徴です。
シリコン系ということもあり高い撥水性能を発揮してくれますし、耐久性も1~2ヶ月ぐらいは保っていた印象です。
ガラコは紹介しているハヤデキのほかにも
- ヘッドが大きく一度に広範囲が施工できる ぬりぬりガラコ デカ丸
- フッ素系コーティングで6倍の耐久性を実現 超ガラコ
- スプレータイプのシリコン系ガラコ ミストガラコ
といった感じで様々な種類が販売されているので、これらの商品の期待も含めて第3位としました!
クリンビュー ハイブリッドストロング
ソフト99のガラコと並んでガラス撥水剤としては有名なクリンビューのハイブリッドストロング。
名前の通り、シリコン系とフッ素系のハイブリッドタイプのガラスコーティング剤になります。
シリコン系の強力な撥水性と、フッ素系の高い耐久性能を実現しています。
撥水性能はシリコンを含んでいるため申し分無し、耐久性も雨が多いシーズンでも2ヶ月は保ってくれます。
唯一残念な点があるとすれば他の製品と比べると拭き上げに時間がかかります。シリコン系であれば拭き上げもしやすいのですが、フッ素系も含んでいるためギラギラした跡が残りやすい印象です。
使用する際には、タオルの面を変えながらガラス表面のぎらつきが無くなるまで根気強く拭き上げるように意識するとよいでしょう。
カインズ 自動車用ガラスコーティング剤
次に紹介するのはホームセンターで全国的に有名なカインズが販売している自動車用のガラスコーティング剤です。
こちらは塗布タイプのシリコン系ガラスコーティング剤になっています。
この製品の特長はなんといってもそのコストパフォーマンスの高さです!
ここまで紹介した商品はガラコが120mLで900円程度、ハイブリッドストロングが110mLで700~800円程度なのに対し、カインズのガラスコーティング剤は80mLと少し内容量は少ないものの298円という圧倒的な価格設定となっています。
値段が安いのだから性能もその程度のものなんでしょう?
と思ったら大間違いで、撥水性能もシリコン系の高い撥水性能を実現しており、耐久性もハイブリッドストロングにはかないませんが、1ヶ月半程度は持続してくれます。
また施工に関しても、ヘッドが小さいためガラス面全体に塗り込むのは時間がかかりますが、ガラスの端まで塗り残しなく塗布できる点や、拭き上げのしやすさからおすすめの商品です。
amazonでの取り扱いはないので、カインズの実店舗で購入するか、カインズのネットショッピングで購入する必要がありますが、興味のある方にはぜひ試してみてほしいと思います!
番外編 ソフト99 レインドロップ
レインドロップはシリコン・ケイ素を含むコーティング剤でガラス・ボディを同時にコーティングすることができる商品となっています。
今回は「ガラス用」に限定しようと思っていたので番外とさせていただきましたが、その施工性の高さと高い撥水性能からガラス用コーティング剤としてもおすすめできる商品となっているので紹介させていただきました。
これ1本持っていれば、ガラスやボディだけでなく、ホイールなどの金属製品・ヘッドライト・樹脂部分やミラーなどクルマ全体をコーティングすることができるので、カーケア用品に困ればレインドロップを買っておけば間違いはないです!(笑
ガラス面・ボディのどちらへのコーティングでも高い撥水性能と2か月程度の耐久性は発揮してくれ、ボディには気持ちいい艶をもたらしてくれます。
内容量300mLで1,700円程度と少し高く感じますが、クルマ丸ごと使用できる点を考えれば安いのではないでしょうか?
まとめ
今回はクルマのガラスコーティング剤について紹介してきました。
- ガラスコーティング剤の選び方
- ガラスコーティング剤使用前の準備
- ガラスコーティング剤の使い方
- おすすめガラスコーティング剤
今回紹介した商品はたくさん種類のあるガラスコーティング剤のごく一部になるので、ぜひみなさんでいろいろ試してみて自分に合った商品を見つけていただければと思います。
ガラスコーティングをしっかりしておくことで、雨の日の運転の視界を確保してくれるだけでなく、ガラスに汚れが付着するのを抑えてくれたりするので、梅雨入り前にしっかり対策しておいて雨が降った時でも運転がつらくならないようにしておきましょうね!
今回の記事がみなさんのガラスコーティング剤選びの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた、アルトでした!!