こんにちは、アルト(@hobbyALTO)です!
みさなんは最近輸入車を中心に搭載車種を増やしているワンタッチウインカーというものをご存知でしょうか?
今回はこのワンタッチウインカーについて、紹介と思うことをお話していこうかなと思います。
- なぜワンタッチウインカーを搭載するクルマが増えてきているのか知りたい方
- ワンタッチウインカーにはどんなメリット・デメリットが有るのか知りたい方
- 普通にクルマを運転してるときに使ってもよいのか疑問に感じている方
それではさっそく見ていきましょう!
ワンタッチウインカーとは?
ワンタッチウインカーってどんなものなの?
普通のウインカーとは何が違うの?
まずはワンタッチウインカーが何なのか紹介していくね!
いままでの一般的なウインカーは、動かすとカチッとその位置に入ってハンドルを戻すと元の位置に戻るというものですよね。車線変更などで数回だけウインカーを出したい場合にも通常通りの操作をして自分でウインカーを戻すことになります。
一方、ワンタッチウインカーを搭載している車種では、自分の行きたい方向に軽くウインカーを入れると3回だけウインカーが点滅します。
軽くレバーを操作すると、その方向に3回だけ点滅するウインカーのこと
また交差点を曲がる際などにウインカーを出す際にも、ウインカーを入れた方向に行きっぱなしになるのではなく、元の位置にレバーが戻ってくるものも多くなっています。
この輸入車では多く見られていたワンタッチウインカー。最近では国産車でも採用している車種が増えてきています。
ではなぜ、このワンタッチウインカーを搭載する車種が増えてきているのでしょうか?
ワンタッチウインカーを採用する意味とは?
ワンタッチウインカーを搭載する一番の目的は進路変更時のウインカーの戻し忘れを防止するためだと言われています。
進路変更や車線変更などでのハンドルの舵角では一般的なウインカーでは元の位置に戻ることはほとんどないので、自分で操作するのを忘れてしまうとウインカーが出っぱなしになって後続の車両を混乱させる原因になってしまうことがあります。
後続車を混乱させることが無くなるなら当然ワンタッチウインカーを搭載するほうが良いんじゃないの?と思うかもしれませんが、必ずしもそうとは言えないんですよね…
ワンタッチウインカーに対する不満点
利点があるに思えるけど、なにがそんなに不満なの?
ボクが不満に思う理由をシチュエーションに分けて話していくよ(汗
自分で操作するとき
3回だけの点滅を使用する場面はほとんどない
上でも話したようにワンタッチウインカーは軽く操作したときに3回だけ点滅するのが特徴となっています。
ですが、みなさんによく考えてほしいのですが、ウインカーを3回だけ点滅させたい状況ってどんなときでしょうか?
ディーラーやメーカーでは「進路変更や車線変更時の戻し忘れの防止」と言っていますが、その場合に使おうとするのであれば3回の点滅だけでは短すぎると思いませんか?
自動車教習所で習ったことを思い出してください。
こんなことを教わったことがあるはずです。
1回の点滅が1秒だったとしても、一度のワンタッチウインカーの操作では進路変更を開始する前にウインカーが切れてしまいます。
(実際には3回点滅しても2秒程度にしかならないです…)
結局のところ日本の道交法ではほぼ使用する場面は無いと言っても過言では無いと思います。
ウインカーの操作が重くなる
このように日本の道路では3回の点滅なんてほとんど使用する場面は無いのに、この装備を搭載することでウインカー自体が重くなってしまいます。
また、曲がるときにウインカーを出しっぱなしの状態にしたつもりが、3回だけ点滅して消えてしまっていた、なんてことも起こりやすくなってしまいます。
カチッと節度よく入るウインカーであればこんなミスが起こることはまず無いのでは?と思います。
誤ってパッシングなんて場合も
ワンタッチウインカーを搭載しているクルマではウインカーレバーを操作したあとに元の位置に戻ってくるものも少なくありません。特に輸入車ではこのタイプのクルマが多い印象です。
ウインカーが出ているのにレバーは元の位置にある、というのは長く一般的なウインカーのクルマに乗っている方からすれば違和感があるのではないでしょうか?
また、少し重くなっていることもあり、チカラを入れてウインカーを操作しようとすると誤ってレバーを手前に引いてしまってパッシングしてしまった、なんて話も聞いたことがあります。
操作ミスだったとしても前方の車両には不快な思いをさせることになってしまいますよね(汗
周りの車が使用しているとき
どのタイミングで車線変更してくるかがわかりにくい
ワンタッチウインカーでは3回しか点滅しないので、ウインカーを出した周りの車両がどのタイミングで進路変更してくるのかわかりにくいです。
本来であれば、進路変更する3秒前にはウインカーを出して意思表示をすることが必要になるのですが、3回しか点滅しないために進路変更しながらウインカーを点滅させる車両が増えてきているように思えます。
ハンドルを切りながらウインカーを点滅させても、ウインカーを出さずに進路変更しているのとそんなに変わらないようにも思えるので、自分の前方に車両が進路変更してくるときにもヒヤッとすることになるはずです。
進路変更に使用すると道交法違反になる?
進路変更や合図の時期及び方法に関する条文を確認してみると以下のようになっていました。
合図の時期及び方法
第二十一条 法第五十三上第一項に規定する合図を行う時期及び合図の方法同一方向に進行しながら進路を右方に変えるとき
引用元:道路交通法施行令 e-Gov法令検索
・・・その行為をしようとする三秒前のとき
道路交通法
第五十三条車両の運転者は、左折し、右折し、展開し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。
引用元:道路交通法 e-Gov法令検索
うーん、条文を見るだけだと完全にアウトですね(笑
進路変更を開始する3秒前に開始すると進路変更前に終わってしまうし、進路変更が終わるまで合図を継続しようとすると3秒前に開始するのは無理ですからね(汗
このように条文だけを確認してみると完全に道交法違反ということになりそうですが、これをしなかったために検挙された!という話は聞いたことがありません。
一般的に流通しすぎて暗黙の了解となってしまっているのでしょうか?
今後、一般的に普及されるようになったとしたら法改正!?なんてこともあるのかもしれませんね。
道交法対策に手を打ったトヨタ
このように道交法に完全に違反してしまいそうなワンタッチウインカー。
トヨタはこれを気にしていたのか、つい最近までワンタッチウインカーを搭載していませんでした。
ですが、ついに昨年販売を開始した新型ヤリス及びヤリスクロスにワンタッチウインカーを採用して小さな話題となりました。
トヨタも世界の流行に流されてしまったのか…と思いましたが、やはり世界のトヨタです。
ちゃんと対策を施した上でワンタッチウインカーを採用してきました!
その対策とは…
という簡単なもの(笑
ですが、時間にすると3秒ちょっとにしかなりません。
こんな対策をして足掻くのであれば、いっそのこと採用しなくても良かったのでは?と思ってしまいますね。
まとめ
結局のところ、ワンタッチウインカーって便利なのかよくわからないね(汗
メリットもあるけど、日本の道交法に適していないというのが正直な感想だね…
個人的な感想が大半になってしまったけど、ワンタッチウインカーについてお話してきました。
採用するクルマは増えてくるかもしれないですが、まだまだ課題は多いようにも思えます。
今後、自動運転技術が発達してくればもっと考え方も変わってくるのかもしれないですね!
戻し忘れが無くなるなどのメリットがあるのも事実なので、今後の進化に期待しましょう^^
ではまた!!
進路変更を行う際には、ハンドルを操作する3秒前に進路変更する側に合図(ウインカー)を出さなければならない