こんにちは、アルト(@hobbyALTO)です!
今回はCAE技術者として働いているボクが、この仕事をするのにどんな知識が必要なのかを話していこうと思います。
みなさんはCAEっていう業界にどんなイメージを持っていますか?
専門的な知識がいるんじゃないの?
数字とか記号がたくさん出てきて計算式とかむずかしそう…
きっとあまりこの仕事を知らない方はそんな風に思われてるんじゃないかなと思います。
でも、実際はそんなことはありませんよ!未経験からでも作業をするだけであればぜんぜんできてしまう仕事です。
もちろん、後々は細かな知識を勉強しなければいけないかもしれないですけどね。
それでは、さっそく話していきましょう!
作業だけなら特別な知識は必要なし
結論から言ってしまうと、CAEの仕事をはじめるために、事前に必要な知識なんてそんなにないと思っています。
でも、いっつも家でも難しそうな勉強してるじゃない??
経験者としては知っておかないといけないことも増えてくるからね(汗
こんな風にうちでは言われていますが、そう感じるのにはちゃんと理由があります。
ボクがそう感じている一番の理由はCAEと一口に言っても分野がたくさんあり、それによって必要な数学や物理学の知識は異なってくると思っているからです。
仮に大学などで数値シミュレーションの勉強をしていたとしても、就職先でCAE部門に配属された時に自分が学生時代に専門で学んでいた分野ができるとは限らないんですよね。
実際にボクもそうで、大学では流体の数値シミュレーションをしていたのですが、現在の仕事で担当しているのは衝撃解析がメインなんですよね。流体解析も少しだけやってはいますが…
流体力学の知識はそれなりにもっていると思っているんですが、衝撃解析を考察しようと思うと材料力学の知識が必要です。ボクもその知識を持ってないまま仕事をはじめましたが、仕事をしながら勉強を続けて、無難に仕事はこなせていると思っています。
これが今回の話の結論です!(笑
CAEで使うソフトについても同じ
CADを使うって言ってたけど、それだけじゃないんだよね??
CADも使うけど、たくさんのソフトを使うから覚えるのには苦労するんだよね。
CAEでは一つの分野をとってみても多くのソフトを使う仕事になります。
これについても知識の話と同じです。
分野や解析種類によって使用するソフトが違っていることなんて当然ですよね。
- CAD
解析用のモデル形状を作成するために使用 - メッシャー
作成した形状を格子分割するために使用 - 解析設定ソフト(プリソフト)
メッシュ化(格子分割)したモデルに解析の設定をするために使用 - 結果処理ソフト(ポスト処理ソフト)
実行した解析の結果を確認するために使用
大きく分けるとこのような括りに分けることができますが、それぞれの分野や解析ソフトによってその中身は変わってきます。
CADなんかはわかりやすくて、いろいろなソフトがあるのは知っている方も多いのではないでしょうか?
実際に仕事で使うソフトが何かはわからないので、仕事を始めてからその中身を理解していけばよいと思います。
最初から全部を知っている必要なんてないんだよ!
持っておくと役に立つ知識・スキル
ここまで知識は無くても良いと話してきましたが、最低限知っておいたほうが良い知識・持っておくと役に立つスキルというのはあります。
それらを少しだけ紹介しておこうと思います。
必須じゃないけど、この辺りに苦手意識を持っている人にCAEの仕事は辛いかも…(汗
数学
まずやっぱり持っておいたほうが良い知識は数学ですね。
CAEは、数値解析ともいわれる分野なので、やはり数学はある程度できたほうが仕事に対する嫌悪感みたいなものは消せるんじゃないかなと思います。
でもそんなに大学で勉強するような難しいことは知らなくても大丈夫です。
高校で教わる範囲を知っていれば困ることは少なくなるでしょう。
物理
物理も知っておけば武器になります。
ただ、こちらは数学とは違い、自分がこれから担当するCAEの分野によって必要になる部分は違ってくるので、数学よりも優先度は低くなるかなと思います。
衝撃解析・構造解析・振動解析などでは力学、流体解析では波動、伝熱解析では熱力学、これらの分野の知識を持っていれば仕事でも助けになると思いますよ!
CAD
やはりエンジニアとしてはCADの操作は必要になってきます。
CAEにおいてもCADでの設計を仕事とすることはないものの、解析用のモデル形状の作成にはCADはつかうことになるので、知っておくと仕事にすんなり入っていくことができると思います。
CADにもいろいろあるのでどのソフトをその会社が使っているのかにもよりますが、どれか一つでもCADが使えるのなら、違うソフトになったところでやることは同じはずなので、すぐに新しいソフトになれることができると思います。
エクセルなどの表計算ソフト
CAEでは解析結果の数値を評価することになるので、エクセルなど表計算が使えると結果の評価がスムーズにできると思います。
最大値・最小値・平均値などの簡単な計算式から、グラフの作成などができれば結果の確認がしやすくなるので良いですね。
グラフなどがきれいに作れると報告用の資料作成にも役立つので知っておいて損はないと思います!
簡単なパソコンの知識
あとはパソコンを使うことになるので、パソコンの知識があると良いですね。
パソコンの知識といっても普通に使えればぜんぜん問題はないですよ!
あと、プログラムに関して少しでも知っているとかなり重宝されると思います。
CAEの業界も自動化の波が押し寄せているので、知っていると大きな武器になります!!
ボクがこれからの時代で一番持っておいたほうが良いと思っている知識はこれです!!
CAEの仕事をして
「自分には合わないから別の仕事を探そう…」
ってなった時にもパソコンの知識は持っていれば武器になる思いますよ!
まとめ
今回はCAEの仕事をする上で必要な知識について話してきました。
一言で結論を言うと、
CAEの仕事をはじめるうえで必要不可欠な知識はない!!
とボクは思っています。
ただ持っておいたほうが良いスキルはあるので、これからこの道に進もうと思っている方はこれらを参考に勉強してみると良いかもしれませんね。
- 高校レベルの数学
- 高校レベルの物理
- なんでもいいのでCADの簡単な操作
- エクセルなどの表計算ソフト・プログラム
ボクの会社でも、高卒40代の主婦の方が、未経験からCAEの仕事をされていたりもするので、どんな方でも挑戦できる業界だとは思います。
ただし、仕事をはじめてから覚えることはたくさんあるので、その部分は理解しておいたほうが良いかもしれませんね(汗
このブログではほかにもボクがCAEの仕事をする上で思っていることなどを発信しています。
CAEの道に進もうと思っている方はぜひ参考にしてみてください!
それでは!!