皆さんは車のカスタムをするときにどこからカスタムを始めますか?
車も私たちのファッションと同じで「おしゃれは足元から!」って考える方も多いのではないでしょうか?
ボクも車のカスタムはホイールから始めたいと思うタイプなので、最初は足元から始めています!
ですが、車のカスタムやメンテナンスにおいて、ホイールの交換は見た目や走行性能に大きな影響を与えます。
そしてホイール交換の際に見落としがちなのが「ハブリング」「ナット」「ボルト」の重要性です。
今回は、これらの部品の役割や重要性について詳しく解説していきます!
こんにちは、アルト(@hobbyALTO)です!
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- ホイール交換の際の注意点が知りたい方
- 社外ホイールを装着した際のハブリングの役割が知りたい方
- 自分の車両・ホイールに適合したナット・ボルト選びが知りたい方
それではさっそく見ていきましょう!
ホイールはボルト・ナットのみで固定されているわけではない

まず、今回の記事で紹介するハブリング・ボルト・ナットに関してですが、
はじめに皆さんに知っておいてもらいたいことは、「ホイールはボルト・ナットのみで固定されているわけではない!」ということです。
えっ、でもホイールはナットととかボルトで固定してるよね?
と思った方も多いのではないでしょうか?
実は純正のホイールでは「ハブ」と呼ばれる部分でホイールの大半を支えているんです!
もちろんボルトやナットでホイールを車両へ固定しているのは間違いないのですが、車両重量を支えているのはハブの役割が大きいです。
社外ホイールは多くの車に適合するようにハブ径を大きく設定していることが多いので、
ボルトやナットのみで車重を支えることになりがちです。
このままではハブボルトの破損や、最悪の場合では足回りの故障にもつながるリスクがあります。
なので、ぜひ今回の記事を参考に安全なホイールカスタムを心がけてもらえればと思います!
ハブリングの役割と重要性
ハブリングを装着する重要性ははじめにお伝えしたとおりなのですが、もう少し役割と重要性を詳しく解説します!
基本的に装着することでのデメリットはないので、役割を理解したうえで装着を検討してください。
ハブリングの役割は?

ハブリングは、ホイールの中心を車体にしっかりと固定するための部品です。
純正ホイールから社外ホイールに交換する際、センターハブのサイズが異なる場合があります。
これは先程も話した通り、社外ホイールは多くの車種に適合させるためにわざとハブ径を大きく作っている、というのが理由になります。
その際に、ハブリングを装着することで、ホイールと車体の隙間を埋め、タイヤ/ホイールから伝わる振動を抑えたり、振動を抑えることでナットの緩みを防いだりする役割を果たしてくれます。
ハブリングのメリット

ハブリングを装着するメリットは主に以下の3点になります。
- 振動の抑制することでハンドルのブレを軽減し、走行安定性の向上
- ナットの緩み防止し、不慮の事故の防止
- 荷重分散によるハブボルトやナットの損傷防止
ハブリングを装着することで、走行安定性が増すだけでなく、タイヤ周りの故障で事故につながる危険性も下げることができるし、車自体を労る効果もあります。
ですので、社外ホイールを装着する際は、適切なハブリングを選ぶことを強くおすすめします。
ハブリングの選び方
ハブリングを選ぶ際に考慮しなければいけないポイントは以下の3点。
- ホイールと車両のハブのサイズ
- ハブリングの素材
- ツバの有無
ハブ径のサイズは車両によって異なるため、ご自身の車両のハブ径は事前に調べておく必要があります。
ハブリングを選ぶ際はハブリングの内径が車両側のハブ径に適合するもの、また外形はホイール側のセンターホール径に相当するものを選びましょう!
素材はアルミやジュラルミンなどの金属製のものが、耐久性も有り適していると言われます。
ネット通販サイトなどでは樹脂製のものも販売されていたりしますが、樹脂製のものは耐熱性が低かったり、衝撃が加わることで破損する危険性が高いため装着は推奨しません。
同じ理由でアルミも変形のおそれはありますが、樹脂よりは耐久性も高く比較的安価で買えるので人気があります。
ジュラルミンは耐久性も高く使用中の変形などにも強いですが、熱に弱かったり値段が高雲なります。
金銭的に余裕があるのであればジュラルミン製のものが一番オススメのハブリングと言えます。
また、ホイールのセンターホールの形状によってはハブリングにつばが付いているものを選ぶことも重要です。
ホイールのセンターホールの形状がツバが必要なのに、ツバのないハブリングを装着してしまうと、ハブリングが必要以上に押し込まれてしまい、隙間ができてしまったりして役割を十分に果たせなくなってしまう可能性があります。
これらのハブ径やツバの有無などは有名なホイールメーカーであれば公式サイトなどで記載されていることが多いので事前に確認してから購入するようにしましょう!
ナットの選び方と重要性
次にホイールナットの重要性について解説します。
ホイールナットは、ホイールと車体を固定する重要な部品です。サイズや規格を間違えると、走行中にナトが緩みホイールが脱輪する危険性もあるため、慎重に選ぶ必要があります。
ナットの種類

ナットには大きく分けて2種類あります。
- 貫通ナット:ナットの中央に穴が開いているタイプ
- 袋ナット:ナットの中央が閉じているタイプ
また、ナットには以下のような記号が使われます。
- M12×1.5:ボルトの直径が12mm、ネジピッチが1.5mm
- 21H:六角形の対辺幅が21mm
ボルトの直径やネジピッチはメーカーごとで大まかに決まっていて、
トヨタ・三菱・ホンダ・マツダ・ダイハツはM12×1.5
日産・スバル・スズキはM12×1.25
というようになっているものが多いです。
ただ、OEM車のように販売しているメーカーと製造メーカーが異なる場合には注意が必要です。
ナットの接地面の種類
ナットとホイールが接する部分の形状も重要です。
- 60°テーパー:多くの社外ホイールで採用
- 球面ナット:ホンダ純正ホイールなどで使用
- 平面ナット:トヨタ純正ホイールなどで使用
社外ホイールに交換する際は、適切なナットを選ばないと、接地面が合わず危険な状態になることがあります。
ほとんどの社外ホイールは60°テーパーになっているので、楽天やamazonのような通販サイトでも社外ナットはこのタイプのものが多いです。
ですが、ホイール交換の際にはまずホイールのボルトホールを確認して、どの形状のホイールナットが適合するのか確認するようにしておきましょう!
ピッチ幅について
ナットの種類のところでも少し触れましたが、
一般的に使われるピッチ幅には以下の2種類があります。
- 1.5mm:多くの国産車に採用
- 1.25mm:日産、スバル、スズキ車に多い
OEM車(スバル開発の車にトヨタエンブレムが付いたものなど)の場合、ブランド名だけで判断できないこともあるため注意が必要です。
ピッチ幅が合わないもので無理やり固定しようとするとハブボルトの損傷にもつながるので、きっちりとサイズの合ったナットを選んでください。
ボルトの役割と特徴
国産車の多くはナットでホイールを固定する「ナット車」ですが、一部の車種では「ボルト車」が採用されています。
ボルト車の特徴

国産車の多くはナットでホイールを固定するものがほとんどですが、ボルト車は以下のような車に多く見られます。
- 輸入車に多く採用
- 最近の国産車でも増加傾向(例:2022年以降のトヨタ クラウン、レクサス NX・RX・ISなど)
もともとは輸入車に多かったボルト車ですが、最近は国産車でも採用が増えてきています。
特にトヨタ クラウンや、一部のレクサスなどで増えいているのを見るとわかるように、高級車に多く採用されているのがわかりますね。
ナット車とボルト車の違い
ナット車の場合、ハブボルトが車体側に固定されているため、ホイールの装着が比較的簡単です。しかし、ハブボルトが劣化すると交換が必要になります。
一方、ボルト車ではホイールの表面からボルトを装着するため、センターを出すのが難しく、ハブリングの装着が推奨されます。
また、ボルトが劣化した場合は、ボルトのみを交換できるメリットがあります。
ボルトの規格と種類
ボルトの種類も基本的にはナットと似たようなイメージを持ってもらえればOKです。
- M12、M14:ボルトの直径。国産車ではM12が一般的、大型車などではM14が増加中
- 接地面:60°テーパー、ラウンド、平面
- ピッチ幅
ボルトの直径やピッチ幅の考え方はナットのときと同じですね。
接地面に関しては、メーカーでこちらも大まかには決まっています。
社外ホイールは60°テーパー座のものが多いので、自身の車両の純正ボルトがそれ以外の場合は新たにボルトを準備したほうがいいでしょう。
盗難防止対策!ロックナットのすすめ

最近では車両盗難だけでなく、ホイールだけを狙うホイール盗難の被害も増えています。
ホイールの盗難を防ぐためには、通常のナットではなく「ロックナット」を装着するのが有効です。
ロックナットもいくつか種類があります。
- 汎用ロックナット:専用キーで開けるタイプ
- マックガード製ロックナット:専用キー以外では開けられない構造で、防犯性が高い
さらに、複数種類のロックナットを装着することで、より盗難防止効果を高めることが可能です。
まとめ

今回はホイール交換の際に見落としがちなハブリング・ホイールナットの重要性と選び方について解説してきました!
ホイールの交換は見た目だけでなく、走行の安全性にも関わる重要な作業です。ナット・ボルト・ハブリングは小さな部品ですが、適切な選択をしないと事故やトラブルにつながる可能性があります。
ホイールを交換する際は、
- ハブリングを装着して振動を抑える
- ナット・ボルトのサイズや規格を確認する
- 適切なナットの接地面を選ぶ
- 盗難防止のためロックナットを使用する
これらのポイントを押さえて、安全で快適なドライブを楽しみましょう!
また、ホイール交換の際はしっかりとナットの締め付けトルクの管理も重要になっています!
ナットやハブリングを適切に使用していても、適正なトルクでナットを締め付けられていないとそれらの意味がないので、トルク管理もしっかりとするようにしてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた、アルトでした!!