愛犬といっしょに暮らしていて、毎日愛犬の歯磨きをしている方はどれだけいるでしょうか?
犬を飼い始めて最初の頃は頑張って歯磨きになれさせようとするけれど、犬が嫌がったり時間をかけるのが面倒になってしまったりして、長続きしていない方も多いかもしれません。
そして、どんなに歯磨きを頑張っていても、歳を取ってくると歯石や口臭が気になってくるものだと思います。
ボクもキャバリアの愛犬といっしょに暮らしていて、6歳になったところで歯石や口臭が気になってきたので歯石取りをしてもらおうと犬の歯科を専門としている獣医さんに相談に行きました。
歯石取りの相談をするためだけに行ったつもりだったのですが、専門の先生に診てもらうと口内からわかる別の病気の可能性も見えてきて少しショックを受けてしまいました…
今回はそんなボクたちの経験から、歯石取りのためだけじゃなく、歯科の専門医に見てもらうことの重要性についてお話していこうと思います。
歯磨きのコツやチェックのポイントも聞いてきたので、
- 自分たちのいままでの行動で良くなかった点
- 犬の口内チェックでみたほうが良い点
- 歯磨きを慣れさせる方法
これらも紹介しながら話していきます!
病気はどんなものでも早期の発見が治癒するためには不可欠です!
この記事を読んでもらった方は、ぜひ一度愛犬の口内の状況を確認してもらった上で獣医さんへの受診を検討してみてください!
こんにちは、アルト(@hobbyALTO)です!
お問い合わせはこちらから
歯石がついているだけじゃなく歯周病の可能性も
愛犬の歯をチェックするときにまずみなさんが診るのが、
歯に歯石がついているかどうか
だと思います。
もちろん歯石が溜まっていると口臭の原因にもなるし、歯茎まで侵食していく可能性があるので歯石チェックはとても重要です。
ですが、愛犬の口内を診るときには歯石がついているかどうか、だけじゃなく、
歯茎の状態をチェックする
ことがとても大切です。
歯茎をチェックして赤くなっていたり、腫れがあるようにみえる場合には歯周病になってしまっている疑いがあります。
歯周病になると手術による抜歯が必要になることもあって、口内全体に広がってしまうと全顎抜歯なんてことになってしまうかもしれません…
歯磨きはしたほうが良い
愛犬の口内を正常な状態に保つために自宅でできることとして、やっぱり一番に思いつくのは歯磨きですよね。
歯磨きは嫌がる子も多いですが、小さい頃から少しずつ慣れさせてできるようになっておいたほうが良いです。
口を開けられるのってどうしても苦手だけど、歯の健康を保つために飼い主さんも頑張ってくれてるんだよね(汗
もっと私達も我慢できるようにしないといけないかな…
もちろん毎日の歯磨きは大事
みなさん、自分の歯磨きはどれくらいの頻度でしますか?
大体の方は毎日、そして1日に1~3回程度するのではないでしょうか?
犬も当然毎日ご飯を食べるので、放って置いてしまうと口の中に汚れが蓄積してそれが歯石の原因となってしまいます。
なので、できるだけ毎日歯磨きをして食べ残しや歯の間の汚れを取って上げるのは必要です。
歯ブラシが苦手な子は、指に巻いて歯を磨くことができる歯みがきシートが使いやすくてオススメです!
嫌がる場合には一日10秒ぐらい、1箇所ずつでもやるべき
毎日歯磨きをしたいのはわかるんだけど、犬が嫌がってうまく歯磨きができない…
って悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
ボクのうちでもそうで、嫌がってしまってなかなかできなかったり、押さえつけてしまうのは可愛そうだし、って感じでなかなか歯磨きができませんでした。
獣医さんに歯石取りの相談に行ったときに、歯磨きを嫌がる子の場合は
- 1日に10秒でもいいから歯磨きをして慣れさせる
- 1日で口全体を歯磨きしようとせず、1箇所ずつやるようにする
このあたりを意識して毎日少しずつ慣れさせるのが効果的のようです。
歯磨きしていて見えている部分がキレイでも…
小さい頃から歯磨きをしていて歯にあまり歯石もついていなくてきれいに見える子でも、実は歯茎の下に歯石が溜まってしまっていて歯周病になってしまっている、なんてこともあるそうです。
歯磨きをずっとしていて歯石も溜まっていないから大丈夫!
って考えて獣医さんで診てもらわないのは、歯周病を見落とす落とし穴になってしまうこともあるみたいなんですね。
歯茎の赤みなど、目に見えて異常があることもあるようなので、歯磨きをしているからと言って過信せずに、しっかりと口内の状態をチェックしてあげることが重要みたいです。
その行動、歯周病/潰瘍性口内炎のサインかも
みなさんは愛犬のふとした行動がなにかの病気のサインになっているかも、なんて考えたことがありますか?
実は可愛く見える仕草も口からくる病気のサインかもしれないです。
フードやおやつを食べるときに痛がる
あなたの愛犬はフードを食べるときに痛がるように目を閉じながらドライフードを食べたりしていませんか?
うちの愛犬もドライフードを食べるときにびっくりするような仕草を見せることがあって、すごくビビりなワンコなのでカリカリを食べるときの音にビビっているのか、といままでは思っていました。
でも、それはもしかしたらドライフードを噛むときに歯が痛くて目を閉じてしまっていたのかもしれなかったらしいです。
歯周病になって噛むときに痛みを伴っている可能性もあるので、みなさんも愛犬がフードを食べるときの様子を一度チェックしてあげたほうが良いかもしれないですよ!
くしゃみが多い
くしゃみが多い子も病気の可能性があるようです。
この場合は歯周病ではなく、潰瘍性口内炎という別の病気の可能性が疑われるとのこと。
潰瘍性口内炎とは、歯の付近の骨が溶けて口内に潰瘍(穴が開く)ができてしまう病気です。
潰瘍性口内炎になると、その潰瘍部分から鼻に唾液が入りくしゃみをすることがあります。
この病気は免疫性の疾患だと考えられているようで、治療するためには抜歯が必要になることがほとんどだそうです。
くしゃみの他にも歯茎が赤くなってくるのが症状のサインになるみたいなので、やっぱり歯の定期的なチェックは不可欠だと言えそうです!
私たちの愛犬は歯茎が赤くなっていて、たまにくしゃみをすることもあって、この潰瘍性口内炎にもしかしたらなってしまっているかも、との初診での診断でした。
まぁ、実際には検査してみないとわからないんですがやっぱりこれを聞くとショックでしたね…
無麻酔でのスケーリングは避けたほうが良いらしい
歯石取りをするときに、
- 麻酔有りでの歯石取り手術
- 無麻酔での歯石取り(スケーリング)
という種類があるのを目にした方もいるのではないでしょうか?
どうしても麻酔をすると愛犬の体にも負担がかかるので、できれば無麻酔で歯石取りの手術をしたいと考えている方も少なくないかもしれません。
ですが、ボクたちが受診した歯科獣医専門の先生からすると、「無麻酔での歯石除去はおすすめしません」とのことでした。
無麻酔で歯石除去をしようとすると、どうしても歯茎を傷つけることになることが多いらしく、その部分に汚れが溜まりやすくなってしまい、逆にその後の歯周病になりやすくなってしまうこともあるらしい。
愛犬の口の健康状態を維持したいのであれば、歯科獣医専門の先生に診てもらって、必要ならば麻酔有りでの歯石除去を検討するのが良さそうです。
ペット保険は入っておいた方がいい
愛犬の歯石取りには基本的にはペット保険は適用できないらしいのですが、
歯周病や潰瘍性口内炎となるとペット保険が適用できるので、診療費用が安く済ませることができます。
うちの愛犬はキャバリアで心臓病になりやすい犬種なので、ずっとペット保険に入っていたのですが、まさか口の病気から必要になるなんて思っていませんでした…
歯周病はペット保険適用
まず、あまり知っている方は少ないかもしれませんが、愛犬の歯周病は保険適用ができます。
獣医さんによると、
ほとんどの犬は2歳ぐらいから歯周病になってしまっている
とのこと。
歯科獣医専門のところで診察してもらわない場合には、歯の状態を細かくチェックせずに歯石取りだけで済ませてしまうことも多いそうですが、
専門の先生に診てもらうと歯周病の治療をしてもらうことが多いそうなので、ちゃんと保険に入っているのは大事だなと感じました。
もちろん病気がなにか見つかってしまっている場合には途中からペット保険に入るのは難しいかもしれませんが、
これから犬を飼い始める方や、まだなにも病気が見つかっていなくて若い犬を飼っている場合には、必ずペット保険に入ることをおすすめします!
手術費用がほとんど必要なくなる可能性も
ペット保険に入っている場合には手術が必要なときの費用がほとんど必要なくなることもあるかもしれません。
これはもちろん、歯周病と診察された場合の抜歯を含む歯石除去や、
ボクたちの愛犬が可能性を指摘された潰瘍性口内炎も当然含まれます。
若いうちはほとんど保険を使うことなんてなかったのですが、このように病気で通院や手術が必要になると本当にペット保険に入っていて良かったと思います。
ちなみにボクたちが入っているペット保険はアニコムです。
ペット保険としては国内最大手で信頼できるので、まだ入っていない方はぜひ一度公式ページをチェックしてみてください!
まとめ
今回は愛犬の歯石除去を検討する中で、歯科獣医専門の先生に相談に行ったときに指摘された内容や愛犬の歯の状況のチェックポイント、歯磨きのコツなどを紹介してみました。
ボクたち自身、自分の愛犬にとって歯石除去に行くだけ、って軽い気持ちで獣医さんに相談に行ったのですが、診てもらう中でどんどん深刻な話になっていってけっこう大きなショックを受けました…
ですが、ほとんどの犬が2歳のころには歯周病になっている、なんて話を聞いて、
ぜひこの記事を読んだみなさんにもペットの歯の状況を確認してもらいたいと思って書いています!
やっぱり愛犬も歯がなくなると舌が出たままになってしまったり、食べ物が食べにくくなっしまったりかわいそうなので、若いうちから定期的に歯科専門の獣医さんに受診してみることを全力でおすすめします!
皆さんの愛犬との楽しい暮らしが少しでも長続きしてもらえるように、この記事が参考になれば幸いですm(_ _)m
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた、アルトでした!!