ちょっと前に通勤用にと思って買ったダイハツ ミラ。
3ドア、MT車っていう今となってはちょっとレアな車なんだけど、
見た目も思っていたよりスポーティで、走りも良い、燃費も良い、とかなり気に入ってます。
ただ、ずっと乗っていると気になることがあって、それがステアリングとシフトノブ。
シフトノブは低くて小さくて操作しづらいし、ステアリングはそのままだとツルツルして回しにくいし、ハンドルカバーをつけると太くなって握りにくい。
ってことで、シフトノブとステアリングを交換する決意をしたので、
今回はまずステアリング交換の方法を自分の備忘録も兼ねて紹介していきます。
ボクと同じミラバンで交換する人は少ないかもしれないけど、ダイハツの車なら同じような手順で交換できると思うから、よければ参考にして見てください。
それではさっそく見ていきましょう!
こんにちは、アルト(@hobbyALTO)です!
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純正ステアリングはつるっつる
まず交換しようと思った最大の要因である純正のステアリングなんだけど、
ボクの乗っているミラバンはすでに新車登録から10年以上経過していて、走行距離も9万キロを超えている。
1オーナーだったのは良かったけど、ステアリングやシフトノブは使い込まれた感が強くて、表面がツルツルの状態になっていた。
ステアリングを回すときやシフト操作の際にも滑りそうになってしまう感じでした。
ハンドルカバーはつけていたが、太くなって握りにくい。
そもそも革巻きでもない樹脂製のステアリングはツルツルしやすく、あまり好きではないので交換しよう、と思ったのが今回の経緯。
ということで、次からは実際のステアリング交換の過程を紹介していく。
ステアリング交換のために準備するもの
まずは交換するに当たって必要なものを紹介。
今回ステアリングを交換するに当たって用意したものは全部で5つ。
①ステアリング
交換するステアリングはmomoのウッドステアリング。
昔、父親が通勤用のワゴンRに使っていたものを拝借。
今はラインナップにはないスポーク部までウッド加工されているステアリングで、たぶん希少品。正確な商品名は調べても出てこなかったため不明。わかる方いたら教えてくださいm(_ _)m
②ステアリングボス
ステアリングを取り付けるためのボス。交換する際にはこれがないとステアリングを装着することはできません。
どの車でも同じものを使えるわけではなくて、車種ごとに適合したものを選ぶ必要があるため注意。
値段もピンキリだが、今回は比較的安価でamazonや楽天で売られているHKBのものを使用。
適合表はこちらのサイトに掲載されているので、自分の車に合うものを調べてから購入するようにしましょう。
L275V ミラバンは OD-274 という品番のものが適合します。
いまの車はほぼ100%エアバッグ装着車なので、エアバッグキャンセラー付属のものを選ぶようにしてください。
amazon・楽天にはエアバッグキャンセラーがセットになっていないものも売られているので、購入する際には内容物を確認するように。
③ソケットレンチセット
ソケットレンチは純正のステアリングを外す,バッテリー端子の取り外しに使用。
純正のステアリングに内蔵されているエアバッグはトルクスネジと呼ばれる星型の特殊なネジで固定されているので、専用の工具が必要になってきます。
HKBのステアリングボスを購入していれば短いトルクスネジ対応のレンチが付属してくるのですが、これだと力が十分に入りません。
ちなみにボクははじめこの付属のレンチを使おうとしてネジを舐めた。
ということで、持っていたソケットレンチセットのトルクスネジをハンマーで打ち付けて回したので、これからステアリング交換をDIYでやろうと思っている方は事前に準備して置くのがおすすめ。
④十字レンチ
純正のステアリングを外すとき、ステアリングボスの固定に使用。
取り付けの際にはステアリングボスに規定の締め付けトルクが記載されているので、トルクレンチもあるとGOOD。
ボクはとりあえず十字レンチで締め付けただけで使っているけど、トルクレンチを借りれたときに締め直す予定。
⑤その他細々したもの
ここまでで紹介した以外に準備したものは
- マスキングテープ(セロテープやビニールテープでも可)
- マジック
- 小型の手回しドライバー
その他必要があれば結束バンドとか、このあたりがあれば十分かと。
ステアリング交換手順
ここからは実際の交換作業の手順を紹介していきます。
ダイハツ車ならほぼ同じだと思いますが、他のメーカーの車なら違う部分もあると思うので参考程度に見てください。
ステアリングボスの中身を確認
交換作業の前に準備したステアリングボスの中身を確認しておきましょう。
交換を始めて、
「エアバッグキャンセラーがない!」
とか、
「型番を間違えてた・・・」
とかってなると大惨事ですから。
今回準備したのはHKBのステアリングボス、型番はOD-274。
- ステアリングボス本体
- ステアリング取り付け用ネジ
- エアバッグキャンセラー
- トルクスネジ用レンチ
- ホーンスイッチ用ハーネス
この中で使うのはステアリングボス本体とエアバッグキャンセラーぐらい。
その他は車側とか、ステアリングに付属されているものを使えばOK。
バッテリーの-端子を外す
作業をはじめる前にバッテリーの-端子を外して10分程度放置しておきます。
完全に放電させてから作業しておかないとエアバッグ暴発の恐れがあるので入念に。
ボクはこの時間を利用してリアのMira車名ステッカーを外して、ボディを磨きました。
結局20分ぐらい放置。
エアバッグ固定ネジを外す
ここから純正ステアリング取り外しです。
まずはロアカバーの左右に付いているネジを外します。
このネジがただの六角ボルトではなくて、トルクスネジと呼ばれる星型のような特殊なねじになっていてけっこう厄介。
ステアリングボスに付属していたレンチを使って回そうとしたんですが、力が入らず見事にねじ山を舐めた。
ということで、自分で持っていたソケットレンチセットに持ち替え。
(実はここにトルクスレンチが入っているのにこのときまで気づいていなかった)
ネジ山が舐めてしまっていたので、トルクスレンチをネジ穴に差し込んで、ハンマーで数回叩いてから力を入れて回すと外れました。
反対側は舐めていないので簡単に取り外し。
これから作業する方はネジ山を舐めないように注意してください。
エアバッグコネクタ、ホーンスイッチハーネスを外す
このネジを外すとステアリングのパッド部分が浮いてくる。
軽く引っ張り、パッド裏のエアバッグに付いている2本のコネクタを外します。
エアバッグコネクタはマイナスドライバーを差し込んで、黄色い部分を持ち上げれば外すことができます。
青い線はホーンスイッチのハーネスで、これは差し込んであるだけなので引っこ抜いてOK。
ステアリングを取り外す
ステアリングの取り外しは中心のボルトを外すだけ。
タイヤ交換などのときに使う十字レンチが、力が入りやすいのでおすすめです。
このとき一度にボルトを外してしまわずに、まずは少しだけ緩めます。
少し緩めた状態で、ハンドルを左右に揺らして固着を外しましょう。
ボルトを先に外してしまうと、力を入れたときに自分に直撃してとても危険です。
ガタガタとするようになったらボルトとステアリングを外して、取り外しは完了。
エアバッグキャンセラーを装着
純正のステアリングが外れたら、最初にエアバッグキャンセラーを装着。
と、その前に、エアバッグコネクタが出ているコラム部分が回らないようにマスキングテープで固定するのを忘れずに。
TOPのマークの位置がずれないようにします。
くるくる回りますが、回してしまうと、運転しているときにコネクタをねじ切ってしまう危険があります。
キャンセラーの装着は、コネクタ側にキャンセラーの端子を差し込めばOK。
差し込んだら、ビニールテープなどでコネクタが抜けないようにしっかりと固定しておきます。
ホーンスイッチハーネスをボスに装着
ホーンスイッチもステアリングボスに付属のものに交換しておきました。
これもコラムに差し込めばOK。
バッテリーの-端子を戻して、エアバッグ警告灯を確認
このタイミングでバッテリーの-端子を戻して、一度キーをONの状態に回してみます。
このとき、エアバッグ警告灯が一度点灯したあと、6秒後に消えることを確認。
これができていないと車検に通すこともできなくなってしまうので。
エアバッグ警告灯が消えない場合はキャンセラーが正しく装着されていない可能性があります。
ただ、この時点で警告灯が消えなくなってしまった場合には、車両側にエアバッグ警告が記憶されてしまうので、ディーラーなどで警告灯を消してもらうことになるかもしれません。
このリスクがあるので、DIYで交換するときは自己責任で。
ステアリングボス本体を装着
エアバッグ警告灯が消えるのを確認したら、もう一度バッテリーの-端子を外して置くのを忘れずに。
バッテリーを外したらステアリングボスを装着です。
ボスを装着して、ホーンスイッチのハーネスをボスの内部に引き込んでおく。
ボスのナットを外したときと同じように十字レンチで取り付けます。
ボクはこのタイミングでは規定トルクで締め付けていません。後日知り合いに借りて規定トルクで締め直す予定。
(良くない手順なので真似しないでください)
ナットを締めたら、ボスの周りにエアバッグコネクタを巻き付けて、ビニールテープで固定しておきました。
ステアリングを装着
次に取り付けたボスにステアリングを装着です。
中心が合うことを確認して、ステアリング取付用のネジで固定。
小さな六角ネジで回す形ですね。
6箇所固定したらステアリングにガタが無いか確認しておきましょう。
ホーンスイッチを装着
最後にホーンスイッチを装着。
スイッチにハーネスを差し込むだけでOK。
外していたバッテリーの-端子を戻して、ホーンがちゃんと鳴ることを確認したらステアリング交換の作業は終了。
ステアリングが変わると運転が楽しくなる
交換後がこんな感じ。
やっぱりウッドステアリングはクラシック感が出てカッコいいですよね。
試運転してちゃんと取り付けできていることを確認しましたが、
ステアリングが変わると運転が楽しい!
車好きでない人にはわからない感覚かもしれないけど、これだけでテンションも上がるし、所有感を満たしてくれるので、手軽にできるカスタムとしてはかなりおすすめ。
まとめ
今回はボクが通勤で使っているダイハツ ミラバン L275V のステアリング交換をしてみたので、作業手順を紹介してきました。
けっこう手軽にできるカスタムだけど、雰囲気がガラリと変わるのでテンション上がるのでぜひみなさんもやってみてください。
ただし、エアバッグの暴発の危険性、エアバッグ警告灯の点灯、などのリスクもあるので、DIYで交換する際には自己責任で。
興味がある方は参考にしてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた、アルトでした!!